自作ゴーストふりかえりの回

アドベントカレンダーにひっそりと便乗して、
だらだらと自作ゴーストや伺かに関して書いてみる記事。

一部ゴーストはかなりのネタバレをかましているのでご注意ください。特にシュネ。
あと、あちこちリンク貼ってますが、もし「外してくれ」って感じならご一報ください。

私から見た設定としては書かれている内容の通りなのですが、
ユーザの数だけゴーストは居ていいと思うし、あなたのイメージするこの子達が居るならそれでオッケーです。

ゴースト

アオイ

公開に至らなかったゴースト。女体化もの。
ソロゴーストでトーク数がなかなか増やせず、仕様も固まらず、
結局あきらめちゃったけど、分岐や選択肢といった基礎部分を色々試せた経験は後々で生きている。はず。
ちなみに\1のネコさんがそのままアマイロに継承されている。
名前の由来は「アオイのあいことば」だけど、深い理由はない。
コージという兄がいる設定で、兄の恋人がアツコ。
こっちも「みんなで歌おう!」のDJおよびセキチクにいるカップルが由来。

この子はトークより先に設定を固めすぎてしまったのも悪手だったので、
以降は少しずつ「細かい設定はまず本人に言わせてみる」ようにして
ある種の言質を取るようになっていった。気がする。

フェムとアト

公開に至らなかったゴースト。狐娘と人間のコンビ。
サイズ変更の制限が何もない設定にした為に収拾つかなくなってしまった。

なんだかんだでソウルは後のゴーストに引き継がれている……わけでもない。
こういう子なら伺かゴーストよりも小説の方が向いてたかも。
名前の由来は言わずもがな、SI接頭語のフェムトとアト。

アマイロ

cherry.narnaloader.ukagaka.net

みなさんご存知の縮小娘ゴースト。個別記事はこちら
普段の口調で書けばトーク数増えそう!てことで素に近い口調で書いてます。
おかげでランダムトーク数は今や3桁に。書きやすさ大事ですね。
初回起動トークとかも後になってから書いてます。
ランダムトークや触り反応から作り始めるのオススメ。

サイズ変更にリキャストがある、月齢でサイズが変わる、身長表示があるなど、
私の性癖がまぁなんとも全面に出ているキャラクター。
おかげでトーク分岐はやたら多い。実は月齢が条件のトークもある。
内部構造が複雑になりすぎたのはちょっと反省点。
でも詰め込んだおかげで「これが私の答えや」って感じのゴーストになったので悔いはあんまり無い。

身長がほぼ64インチなのも私の趣味。もちろんMinus Labが由来。
体重に関してはBMIを考慮してるのでアニメキャラとかと比べると重い方かも。

ほぼ裏設定ですが…アマイロの大きさが変わるのは厳密には彼女自身の力ではありません。
「何か」が願いを聞き入れて大きさを変えている……という設定になってます。
ノリとしてはゼノギアスにおける事象変移機関とエーテル技の関係。
単純にアマイロ自身を異能力者とはしたくなったのもあるんだけど、
「Sakura Scriptで要求、ベースウェアが応える」という仕組みも意識してます。
そんなわけで、アマイロは「大きくなれない」のではなく「巨大化を望んでいない」
「他人の大きさは変えられない」のではなく「変えてはいけないと思っている」のが正確なところです。
……とはいえ表立って書かれてはいないので、あんま気にしなくていいのです。

口調は私の素に近いけど、性格面はちょっと似てない。
私自身の性格でいくと本当に何も喋らないので、あえて明るめの子にしてます。
結果的に"なりたい""居てほしい"両方の理想が入り混じった感じになりました。
テキストだけ見るとリズとかヨモギちゃんさんっぽいけど、脳内でCV再生してみると微妙に違うのがおもしろいところ。

好きな食べ物に関しても私の素そのままです。スフレチーズケーキ好き。
これまたトークを書きやすいようにと決めたんだけど、書いてない気がする。
……書いてないですね、まぁいっか。
ちなみに嫌いな食べ物は違うけど、"食感が苦手"という所は同じです。
私は芽キャベツとかブロッコリーとかが苦手。

魔が差して元の大きさに戻らなくなるイベントを書きたくなるけど、
伺かゴーストとしては致命的だもんなぁ、と毎回思う。
あと現実的に考えて常に小さいって困り事だらけなんですよね……。
縮小好きだけど困るものは困るので……。

アマイロ自身、望んで小さくなってはいますが、そういう性癖は無いです。
そもそもエロゴじゃないし、初々しい反応はごちそうだし。
……でも堕ちたアマイロも見てみたい欲も正直ちょっぴりある。
身長設定がやや平均より上なので、背の低さを望んだという説があるのかも。

ちなみに名前の由来は「亜麻色の髪の乙女」から。
本人は「マイが含まれてるハンドルネーム」ぐらいのノリで名乗ってます。
お友達である西村 風香は「西風の見たもの」、上原 雪は「雪の上の足跡」から。
どれも同一作曲家の曲ですが、曲名以外の意味合いは無いです。
おかげで検索すると見事に色々な話題が出る。

レイシー

公開に至らなかったゴースト。不思議の国のアリスネタ。
奈落の王様の「ファイルを渡す」という操作が面白いなーと思って、
それで「食べたり飲んだりすると大きさが変わる」ようにしたら不思議の国っぽくなるかしら、と試してた。試して満足しちゃった。
LacieはAliceのアナグラム。原作でヤマネの話に出てきた名前です。

「コショウを入れすぎてるのよ、間違いないわ」
「なるほど、間違いがないならこのままコショウを入れるとしよう」
とか、
「まるでクッキーの型抜きを間違えたみたいな泥道ね」
「君の靴は型抜きとは程遠いからね」
とか、
「片方は小さく、片方は大きく。じゃあ、まるごと食べたらどうなっちゃうのかしら」
「で、イチかバチか食べたわけだ」
とか、私にしては珍しいノリのトークが多かった子。
今見るとノリが狭き座敷牢よりに引き継がれてる気もする。

ドラジェ

cherry.narnaloader.ukagaka.net

でかくてドラゴンなゴースト。個別記事はこちら

当時は巨大娘で検索かけると、
半分くらい建物を壊してたり人間を人間と思ってなかったりで。
「これが私の答えや」ということで生まれたキャラクターです。

建物が壊れるシーンそのものは嫌いじゃないんだけど、
巨大娘が壊す、という点だけだと私には足りないのが本音。
バックボーン次第では興奮する。

そんなこんなで、建物を壊そうとはしないし、人間を人間として見ています。
ただし自分の事はもう人間じゃないからとあきらめてます。
巨大さから繰り出されるパワーが逆に足枷になっている所や、
人間やめたことが余裕のある大人な振る舞いに繋がっている所などは私の性癖かも。

パワー差はあるけど共存できている、という意味では
ドラゴンという題材はとてもマッチしたなぁと思ってます。
でかいのも違和感ない種族だし。ドラゴンはえっちだし。

口調のスタート地点はパラメディックエルマさんでした。
ユーザが小さくなりたいって言い出した時のトークとかは雰囲気が近いかも。

長命設定はあえて孤独さを深める感じで。ドラゴンだし。
長く生きてるとやっぱり寂しくもなるし、人恋しくもなるし、
でもそこにサイズ差という触れることすら躊躇う要素が、というのがミソ。

身長は大きくしすぎず程良い所ということで、ゴジラとか色々調べつつ決めました。
一般民家と比べるとデカいはずなのに、世の中にはこれより高いビルたくさんあるんですよね。人類すごいね。
体重は意図的にやや重めにしてますが、一応BMIも確認して標準に近い範囲にしてます。
旅客機より重くなってしまったのはちょっと予定外だった。

ごーすとじてん/ゴーストエクスプローラ通の説明文は、
カイリューの図鑑説明文を盛大にパk……パロってます。
飛行速度とか明らかにキャラ設定と合わない部分もあるので「うわさにすぎない」って書いたんだけど、その一文すら図鑑説明文にあった。大誤算。

ちなみにアマイロもシュネも1~2行だけ図鑑説明文を下地にしてます。
つよく ~という きもちを もつと」「だれも いない へやから こえが
じぶんの いしとは かんけいなく」辺り。
元々はせっかくなら自ゴースト間で何か統一したいなと思って考えた時に、
図鑑説明文の「たかさ」「おもさ」に目をつけて…それならば…と思ってずるずると。

名前の由来はそのまんまドラゴンから。
英語だとDragonだけど、ノルウェー辺りだとDrageなんですって。
あと同名のお菓子があることも一応知った上でドラジェにしてます。
おかげで検索するとお菓子の話題しか出ない。おいしそう。

シュネ

cherry.narnaloader.ukagaka.net

日数経過で縮むゴースト。個別記事はこちら

徐々に縮むとなるとあまり扱いが良くない作品が多いイメージがあったので、
周囲から大切にされつつ誰にも縮小を止められない方向に。

口調のスタート地点は聖魔の光石のミルラでした。
石を返してください……。
あとシャーリーの影響もたぶんちょこっとあるかも。
室内の脳内イメージに関してはだいぶ色濃く影響を受けてます。

家族から愛されて大事にされているのに、
何故かも分からぬまま縮み続けて終ぞ家族とは共に居られなくなる。
というのが根底にあったので、縮む原因をどうするかで悩みました。
最終的に「父親が悪魔に騙されていた」ということで落ち着いています。

裏設定としては…一部の状況下でシュネの父親が何かと契約したことが明かされますが、
語られない部分としては更に
「悪魔と契約し、その使い魔(または悪魔本人)として現れたのがユーザ」
「デフォルトネームがリヒト(光)なのは悪魔は天使のフリをして現れるから」
……という裏設定があります。
これはシュネ自身が知りえない情報なので、ゴースト内では語られません。
居なくなった後の\1のセリフで「もしかして」となる程度……のはず。

私自身、ゆめにっきに対して
「プレイヤーがゲームスタートしなければ良くも悪くもならなかったのではないか」
という風に思っていて、そこから
「初回起動させなければシュネは縮まなかったのではないか」
と思わせるのが若干の狙いとしてありました。なんて悪趣味。

特定の結末で誰かも分からない侵入者の存在が語られますが…私の中ではドラジェのことを指してます。
ドラジェ自身「もう大丈夫よ」と言って誰かの頭を撫でたことは覚えてましたね。
シュネも、次の周回で「もう大丈夫よ」と言われた夢を見ています。
ただ、明確な描写は避けているのでユーザが好きに考えてください。

大半のランダムトークが病に臥せる前に書いたもの。
インフルエンザや腸炎で寝込む前日に書いてました。寝ろ。
書いてる時は明確に気付かなかったけど、気分が落ちてると書きやすいのかも。うーん……。

シュネ(Schnee)ラヴィーネ(Lawine)と続けば名前の由来がドイツ語だと勘付く人も居るはず。
でも、グラタンにフィナンシェにとフランス方面の食べ物がやたら出てくる。
シュトーレンすら出てこない。まぁファンタジーだしいいか……。
おかげで検索すると白雪姫の話ばかり出てくる。ファイターな白雪姫とか。

狭き座敷牢より

cherry.narnaloader.ukagaka.net

ゴマカレー2ロザリィに影響を受けて作ったゴースト。
でもなんでソロでゴマカレーごっこしたんだ私は。
ご迷惑をおかけした方おりましたら申し訳ないです。
楽しんでくれた方おりましたらロザリィさんオススメなのでぜひ。

上記の通り発端はロザリィなんですが、
ツナさんとこの小説"レイチェルがもう一度生まれる日"とか
牧浦さんとこの小説"エナ・ボックス"とかの影響も色濃いです。

らしくないこと、できなかったことをしよう、ということで
YAYA関係の勉強して、私があまり書かない文体をチョイスしてみました。

フォルダ名が「メアリー」、\1名が「ビル」で
それぞれ不思議の国のアリスでウサギが呼んだ名前になっています。
一見すると「メアリー・スー」でミスリードを誘っていたりもする。

映画のような、という感想をちらりと見かけましたが、
口調を決める時に下地にしたのがオタコンなのである意味大正解です。
……実は男性のセリフ書くの苦手で……。

身長1cmってアマイロだと難しいトコロで……。
SSPはシェル倍率指定の最低値が1%なので、約1.6cmが限界なんですよ。
似たような理由でシュネの限界も1cm辺りになってます。

いくつかエロトークさせたかったはずなのに全然書いてない。まぁ私だもんな。

デカフェ

公開に至らなかったゴースト。深縹(コキハナダ)紅 蓮(クレナイ レン)という名前が付いてた。
自他どちらのサイズ変更もできる化け狐と、路地裏で学校サボってる少女のペア……
という辺りまでは固まっていたものの、軸となる話題が無くてフェムとアトみたいなことに。
完全に余談だけど、サーフェス名先頭に◆や◇を置くとサーフェスビューワで\0用と\1用を見分けやすくて便利でした。

ちなみに名前の由来は色名。というかカントー

小さなジャズバラード

公開に至らなかったゴースト。
バラードとジャズで音楽系……と見せかけて洋梨とリンゴの品種名が由来。
何かやらかして手乗りサイズにされたサキュ……淫魔のペアゴースト。
おおよそ私がばりばりのエロトークを書きたくて生まれた子達なんだけど、書いててめっちゃ恥ずかしいので自然とお蔵入りが決定した。
やはり私にエロは向いていないのだ、ということにしておこう。今は。

内部的な話

里々

触れ始めた当時はメモ帳だったので、今思うと無茶してたなぁ、なんて。
自動で文字の塗り分けをしてくれるシンタックスハイライトくんが無いと
どうしても書き間違いが頻発してしまうし、なかなか気付かない。
途中からサクラエディタを使ってたけどそもそもの文法知識が少なくてやっぱり苦労しました。

はてな記法、里々、pukiwikiと、どれもそんな感じなので
マークアップに近い形態が合うタイプの人間なのかも。
単に触れやすさをウリにしてるおかげで手に取る機会に恵まれたフシもありそう。
扱う人が多いと自然とリファレンスが充実するので知識を得やすいのもありそう。

里々でもサーフェス切り替えは\s[8]とかでやってるので、どちらかと言うと
単語群や文の扱われ方・挙動が感覚として馴染みやすかったのが個人的グッドポイントです。

YAYA

触れ始めた当時はエラー表示がちょっと弱かった頃で、
知識を得ようにも試す段階でちょっとつらかったのが本音。
「なぜだ!なぜ動かん!」ってやつを繰り返してました。

個人的には里々WikiやUkadocのように列挙するようにつらつら並んでいる方が助かるんですが、YAYA Wikiは全体的に順序立てて書かれていて、目当てのとこまでの途中で迷子になっちゃうのもつらみ。
(単に私向きじゃなかったわーて話です、他の人目線だと分かりやすいと思う)

あとそう、複数の候補からランダムで選ばせる記述とそうでない記述が傍目に分からなくて、実際に動かして確かめていたフシがあります。
あれってどう見分ければいいんだろう。分かんなくならない…?

基本的なSakura Scriptは大体もう書けちゃうから、覚えればたぶん捗るんだろうなぁ。

辞書ファイル

正直「おりこう」ではない使い方だとは思うんですが、
里々で(when,(変数「フラグA」の存在)==0,\e,)と入れ込めば条件を満たしていない場合にトークをぶった切れるのはツクールっぽくて面白かった。
たぶん普通に分岐させた方がいいよね。

関数にしづらいサブルーチンを
$戻り先【タブ】次の処理
>サブ処理
>次の処理
という風に書いていたのも、手癖が抜けてないなぁ。
そもそもサブルーチンて言い方ちょっと古いかも。

アマイロは特に分岐が多くって、記述もあまりきれいじゃないです。
【タブ】(whenlist,(サイズ名)==,ノーマル,1,リトル,1,0)で分岐させてる所もあれば
>トーク名(when,(同居フラグ)==1,同居,)で分岐させてる所もあって、
この辺は長く開発を続ける上でちょっとマイナスかも。
一応、多少は整頓してあるにはあるんだけども……ね。

Ukadoc

わりと私好みな文体とまとめ方がされてて、かつては電車内で読み物として読み漁ってました。
実は細々と知識が活用されてるんですよ。
ドラジェの\0と\1がこっそり重ねられていてバルーン位置が迷子になりにくいのとか、シュネの\0の後ろに本来の大きさのシルエットを\p[2]で出してるのとか、かつてあったゴースト側での更新チェック処理とか。

まとめられている情報の幅が広いのもありがたいポイントで、
フリーシェルの口パク改造とかはUkadoc無かったらあきらめてたかもしれない。


¥e